どうして冷えちゃうの?





冬になると、末端の冷えをいつも以上に感じる方も多いかもしれません。寒さから、運動する機会も減り、血の巡りも悪くなりがちな季節です。
今日は、気になる冷えの原因や対処の方法についてご紹介したいと思います。
冷えの原因は主に3つ
冒頭の会話文にもあったように、冷えの原因は大きく3つあります。『筋力の低下・血液の流れの悪化・自律神経のバランスの乱れ』、これらについて詳しくみていきましょう。
1.運動不足からくる筋力の低下
身体の熱を作るのは、実は筋肉です。そのため、筋肉量が少なくなると、当然”冷え”やすい身体になってしまいます。筋肉の8割は、太ももとおしりに集中しているので、下半身の筋肉量にはとくに気をつける必要があります。
特に、男性より筋肉量が少ない女性は、冷えやすくなりやすいため、ウォーキングやジョギング、スクワット、階段の昇降運動などで下半身を意識的に鍛えることが必要です。
2.血液の流れの悪化
細胞の熱源となる栄養を全身に運ぶと言われている血液。手足の”冷え”が気になったら、血の巡りになにか問題がある最初のサインかもしれません。
血流がスムーズでないと、身体は手足よりも重要な内臓に血液を運ぼうと判断し、その結果、手足の血液が滞り、冷えてしまいます。
3.自律神経のバランスの乱れ
身体の全機能を調節する自律神経のバランスが乱れると、体温調節がうまくできなくなります。それにより”冷え”が起こることも。
自律神経は、女性ホルモンの分泌や感情を管理する神経中枢とも関わりがあるので、出産・閉経時やストレスによっても乱れやすくなります。
冷えが原因かも?冷えからくるトラブル
- 肌荒れ
- 血行不良でターンオーバーが乱れ、肌荒れ・シミ・シワの原因なることも
- 肩こり・頭痛
- 冷えから身体を守るために、交感神経が活発になるため、疲労物質がたまり、コリや痛みに。
- 疲労感
- 毛細血管が収縮するので、酸素を運ぶ力が低下し、貧血やだるさなどの疲労感につながることも。
- 風邪
- 体温調節がうまくいかない結果、免疫力が低下しやすく、風邪を引きやすい体質に。
- 生理痛
- 血行不良で、骨盤内、血流不足に。
- 腰痛
- 血行不良やストレスで腰に負担が。
- 便秘・下痢
- 腸の働きが鈍り、それが原因となってお通じが不調に。
- 眠りが浅い
- 手足が冷えることで、集中してねむれなくなることも
毎日の食事とエクササイズで冷えと戦おう!
筋力不足を補うにはエクササイズが一番です。ウォーキングは、リズムよく行うことで自律神経のバランスを整える効果もあるのでおすすめです。
ほかには、毎日の食事を見直すことも肝心。日ごろから身体を温め、血行促進を心がけるようにしましょう。
身体をあたためるのにおすすめな食材
- 主食
- もち米・胚芽米のごはん・小麦胚芽のパンなど
- 主菜
- サケ・サバ・さんま・大豆製品など
- 副菜
- カボチャ・ショウガ・ニンニク・やまいも・ほうれん草など
注意したい食材は?
ナス・トマト・キュウリなど夏が旬で水分が多い食材は温野菜や煮物などにするほうがよいそうです。また、血糖や中性脂肪を増やす糖分・脂肪や血行不良の原因になる塩分は控えめに。